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家づくりブログ
2025.12.12
上林
私たちが考える「広さ」の正体
皆様こんにちは!
シンプル工務店
見積もり・インテリア担当の上林です。
家づくりのご相談でよく聞くのが
「敷地が限られていて、あまり広くできなくて……」
という言葉です。
確かに、延床面積には
どうしても限界があります。
ですが、住みやすさや広さの感じ方は、
必ずしも面積の大小だけで
決まるものではありません!
限られた条件の中でも、
少しの工夫で空間の感じ方は
大きく変わります。
設計では、そんな部分を
とても大切にしています!
「視線の抜け方が、空間の印象を決める」
人は無意識のうちに、
「どこまで見えるか」で
空間の広さを判断しています。
視線がすぐ壁で止まる空間よりも、
奥へ、あるいは斜め方向へと
視線が抜けていく空間のほうが、
実際の面積以上に広く感じられます。

窓の位置
部屋同士のつながり方
ドアを開けたときの見え方
こうした要素を少し工夫するだけで、
空間には自然と奥行きが生まれます。
斜めの視線がつくる「奥行き感」
必ずしも一直線に視線を通す必要は
ありません!
むしろ効果的なのは、
斜めに視線が抜ける配置です。
例えば、
玄関から直接リビング全体は見えないが、
奥に明るさを感じるこうした構成は、
「この先にも空間が続いている」
という感覚を生み、
住まい全体を広く感じさせてくれます!

天井の高さは、すべてを高くしない
天井を高くすれば広く感じる、
と思われがちですが、
すべてを同じ高さにすると、
かえって単調になることもあります。
メインとなる空間は少し高く
通路や収納は抑えめに高さに
メリハリをつけることで、
空間の印象はより豊かになります!
空間は「広くつくる」より
「広く感じさせる」
限られた面積の中で、
すべてを数値で解決することは
できません。
だからこそ設計では、
どれだけ広くつくるかではなく、
どう広く感じさせるかを考えています。
・光の入り方
・視線の先に見えるもの
・人の動きや距離感
こうした積み重ねが、
数字以上の住み心地に
つながっていきます。
こんなことを考えながら、
日々設計をしています。
図面だけでは伝わりにくい部分ですが、
実際の住み心地を左右する
大切なポイントだと感じています。
もし家づくりについて、
「広さに不安がある」
「今の条件でどこまでできるか知りたい」
そんなことがあれば、
お気軽にご相談ください。
それでは、また!
上林