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【豆知識】地縄と数学の関係性

【豆知識】地縄と数学の関係性

こんにちは!

シンプル工務店 現場監督の深谷です。

 

今回は、地縄と三平方(ピタゴラス)の

定理の関係をわかりやすく解説していきます!

 

家を建てるとき、

最初に敷地に縄を張って

建物の位置を示す作業を

「地縄張り」といいます。

 

更地に白い縄がピンと張られているのを

見たことがある人も多いでしょう。

あれが「ここに家が建ちますよ」という

最初の目印になるんです。

 

でも実は、この地縄張り、

ただ縄を張ればいいわけではありません。

 

建物の四隅を正確に直角で出さなければ、

家全体が歪んでしまうんです。

 

そこで登場するのが、

中学で習った“三平方(ピタゴラス)の定理”

あの公式が、

現場では意外なほど役立つんですよ。

 

三平方(ピタゴラス)の定理とは?

 

おさらいをすると、

三平方の定理は「直角三角形の辺の関係」

を表したもの。

公式で言えば、

a² + b² = c²

c=√(a² + b²)

aとbが直角をはさむ2辺、

cが斜辺(対角の辺)です。

 

中学のときは「何の役に立つんだろう?」

と思った人も多いかもしれませんが、

建築の世界では意外に活用します。

 

地縄張りで一番大切なのは

「正確な直角を作ること」

もし直角がズレたまま縄を張ってしまうと、

基礎工事の型枠が曲がり、

そのまま家全体が斜めに…。

そんなことになったら大問題です。

 

そこで三平方の定理の出番。

例えば、

1辺が10mの建物があった とします。

対角の辺の長さをしりたいので、

公式にあてはまると、

対角の辺の長さ=√(10² + 10²)

=14.142(14m14㎝2m)

となります。

 

つまり、10mの対角の辺が、

14.142(14m14㎝2m)であれば、

建物が直角である事を意味しています。

 

 

なぜ重要なのか?

「ちょっとズレてても、

建てちゃえば分からないんじゃない?」

と思うかもしれません。

 

でも実際には、ほんの数センチの歪みが、

後々の工事に大きな影響を与えます。

  • 壁がまっすぐ立たない
  • 屋根や床が斜めになる
  • 仕上がりで隙間や不具合が出る

 

こうした問題を未然に防ぐために、

最初の地縄の精度がとても大切なんです。

地縄張りは、家づくりの第一歩。

ここで正確な直角を出すために、

三平方の定理が活躍します。

 

中学で習った公式が、

こんなところで役に立つなんて

面白いですよね。

 

次に現場を見かけたら、

「あ、あの直角は

三平方の定理で出してるのかも」

と思ってみると、

ちょっと建築が身近に感じられるはずです。

 

それでは、また!

 

深谷

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